TOHOKU COFFEE STAND FESTIVAL出店、日曜オープン・・・。看板作り、焙煎、設営準備などで睡眠不足が続いた日曜夜は前から予定していた友達の退職祝いをしました。ワインをしこたま飲んで。
翌朝のことです。朝食を終え、その友達は奥さんに「刈田まで送って」と話しています。
どこ行くの? と尋ねたら、「屏風の方から七日原まで。車置いてていい」。いいなあ~、と漏らしたら「あっ、行く?」。思わず、行きたい!
その日は、仙台のコーヒー屋さんで生豆を受け取ったり、電気屋さんへ行く予定でしたが、急きょ、登山をすることになりました。
なにしろ屏風岳は家(cafe fua)の前からまっすぐ見える宮城県最高峰の山です。家の前の道(七日原セントラルロード)は秋山沢ルートという登山道につながります。ところが秋山沢ルートはあまり人が通らず素人には難しい。その秋山沢ルートを通るのです。友達は蔵王を知り尽くした山のプロですから、このチャンスを逃す手はありません。
あわてて登山靴やリュックを探し、冷凍のおにぎりを温め、ペットボトルの水を入れ出発。友達の奥さんの運転で、30分後には山頂付近の南蔵王縦走路の刈田入口に到着しました。
雨を覚悟していた縦走路は、霧も晴れ、視界がよくなっています。さすがに月曜で登山客は見かけません。
このあたりはもうすぐ雪。蔵王エコーラインはこの日から夜間通行止めとなります。夏の名残の花の形が残っていました。
夏の間、緑色だったイワカガミはこげ茶色に光っています。友達が「銅鏡みたいだから”カガミ”って言うんだね」と教えてくれました。
刈田入口から1時間ほどで着いた山頂の湿地帯、芝草平でようやく一人の登山客に会いました。
「もうすぐ(登山シーズンは)終わりですね」
屏風岳への登山道を途中で左折。後烏帽子岳へ向かいます。
その途中、友達が突然、林の中へ。
わずか3mほど歩いた先に絶景が広がりました。
右手に屏風岳、水引入道、馬の神、左手に後烏帽子岳。そこに広がる空間は太古の昔の噴火口です。
又窪と言われる分岐点を過ぎると、後烏帽子岳へ急な山道が続きます。
ようやく後烏帽子岳到着。ここで昼食にしました。インスタントの卵スープが胃にしみます。
後は下りるだけ。山頂近くは急峻な坂道でしたが、しばらくするとブナ林の中をダラダラ歩く道が続きます。
ちょうど紅葉ピークの林の中です。
ようやく見知った神霊林道付近に到着。
刈り出された杉が山となっていました。
東北大学の惑星電波研究施設の脇を通り、近所のハートランド牧場に着いた時は4時近くになっていました。
約6時間弱の山行はとても満足しました。
なにしろ蔵王のてっぺん(付近)から家の前(付近)まで歩いてきたのですから。
☆Kakuさんへ
素晴らしい山行きになりましたね!
屏風の火口って初めて知りました・・眺めの良いところですね。
山登りでは普通なのでしょうが6時間と聞いて腰が引ける思いです(笑)
まっ、バイクでもそれくらいは走り続けることがままあるわけですけどね・・・
歩く自信はないです(-_-;)
良い記事を読ませてもらいました・・写真も良いです!
☆さん、每日のように屏風を見上げ、ここから歩いていけたら、とずっと思っていたルートでしたので、極めて満足です。突然のお誘いでしたが、応じてよかったです。途中の湿地帯、芝草平までは刈田峠から1時間ほどで行けます。是非!