銀世界へと

年末にパソコンが壊れてしまって、やっと修理から帰ってきました。
パソコンがない生活はちょっと不便で、ちょっとホッとしたりします。
ブログの更新もだいぶ間が空いてしまいました。

この１か月で外の景色も一転して、まぶしい銀世界へと変わっています。

雪も根雪になり、と言ってもいつものように雪が多いのはこの辺りだけで
温泉街へ行けば道路に雪はありません。

そんなお正月明けのある日のことを書いておきたくなりました。
午後３時を過ぎた頃でしょうか、お母さんと娘さんの二人連れが入って来られました。
二人席に座り
「ここは何か食べられるものはありますか？」
「はい、あいにくサンドイッチしか残っていません。今日はフォカッチャのサンドイッチです。」
お母さんが娘さんに向かい
「お腹空いてるでしょ、サンドイッチでいいね、コーヒーはどうする？」
娘さんは何となく硬い表情でお母さんに対してぶっきら棒に見えました。

「私は新聞に入っていたチラシを見てずっと来てみたくて、今日は娘が東京から帰って来たので、
新幹線の駅に迎えに行ったその足で来ました。」
地元の方にも私たちのお店を知ってもらいたくて、小さな折り込み広告を新聞に入れてもらったのです。

そのチラシを大切に持っていてくださったことは、チラシにしっかりとついた畳み皺と、
ちょっと擦り切れた様子からもわかりました。

しばらくして、「おいしいね～」
ちょっと嬉しくなる会話が聞こえてしまいました。
甘いものは気持ちを緩めてくれますよね。

帰り際、
「娘がすごくここを気に行って、また来たいと言っています。娘は明日、仙台から東京へ帰ってしまいます。」
私にも経験がありますが、暫く振りで会った母娘に最初はちょっと気持ちの距離ができてしまうこともありますよね。

でも、帰り際の娘さんの笑顔とお母さんのうれしそうな顔が忘れられません。
少ない休みの貴重な時間にわざわざ来ていただいてありがとうございました。

年の初めのうれしい出来事でした。